倉敷市立児島市民病院に、産婦人科の常勤医師が4年ぶりに着任し、きょうから診察をはじめました。受け入れ中断が続いている分娩の再開に向けて、一歩前進です。
児島市民病院の産婦人科に常勤医師として着任したのは、高取明正さんです。岡山市出身で、産婦人科医29年のベテランです。4年ぶりとなる常勤の産婦人科医に、高取さんと同期という江田良輔院長も、期待を寄せています。児島市民病院では、平成20年に常勤の産婦人科医が退職したため、分娩の受け入れを中止。診察に限って、非常勤の医師で対応していました。平成19年度は、入院外来合わせて9652人の患者を診察していましたが、平成23年度は3076人と、患者数はおよそ3分の1に減っています。ただ、常勤医師が1人しかいないため、分娩の受け入れ再開に至っていません。24時間365日、確実に対応するためには、複数の常勤医師が必要だそうです。児島地区で、分娩を扱う医療機関がまったくない状況が続いて5年あまり。住民も再開を強く望んでいます。




