国内初の民間天文台『倉敷天文台』の観測室が移設されることになり、23日(土)、 観望会が開かれました。多くの天文ファンが歴史ある木造観測室での最後の観測を行って別れを惜しみました。
倉敷天文台は、大正15年(1926)に開設。生涯で彗星12個、新星11個を発見した倉敷市の名誉市民『本田 實さん』が長年勤務していたことでも知られています。木造スライド式の屋根が備わった観測室は、国の登録有形文化財に指定されていて全国からファンが訪れる天文台です。90年近い歴史を持つ倉敷天文台は老朽化によって全面的に建て替えられることになり、観測室は市へ譲渡されることになりました。観望会には天文ファンおよそ70人が参加し、木星観察を行いました。参加者は天体望遠鏡の奥に広がる宇宙を堪能していました。開設当初から市民に向けて定期的に行ってきた観望会。倉敷天文台がきっかけで天体観測に夢中になった人も多いそうです。天文ファンのたくさんの思いが詰まった倉敷天文台は26日から解体が始まり、ライフパーク倉敷へ移設されます。新しい倉敷天文台は9月頃にオープン予定です。




