将来、看護師を目指す倉敷中央高校の看護科の生徒が、山口県の金子みすゞ記念館の矢崎館長の講演を聞き、人間関係づくりの方法などを考えました。
倉敷中央高校学友会が主催した講演会は、看護の仕事を目指す看護科の生徒に、人とのかかわり方や言葉や命の大切さを考える機会にしてもらいと開かれたものです。講師の矢崎節夫さんは、山口県長門市の金子みすゞ記念館の館長を務める児童文学者です。幻の童謡詩人といわれる金子みすゞは、大正末期から昭和初期に活躍した童謡詩人です。当時は、「若き童謡詩人の中の巨星」と賞賛された彼女ですが、病気、離婚などの苦しみが続き、ついには自殺を図り、26歳という若さでこの世を去りました。矢崎館長は、大学生時代に初めて出会った金子みすゞの作品「大漁」や「私と小鳥と鈴と」に触れ、自然の風景をやさしくみつめた彼女の詩には、「私とあなた」ではなく、常に「あなたと私」という目線をもっていたと説明し、看護の道を歩もうとしているみなさんも、自己中心ではなく、あなたと一緒に幸せになりたいという視点で人と接していただきたいと語りました。




