岡山県立倉敷中央高校「福祉科の日」のイベントが行われ、生徒たちは講演を聞いて高次脳機能障害について理解を深めました。
講演のテーマは『高次脳機能障害をかかえた当事者と家族の現状』です。講師の高尾明美さんには息子の晃正さんがいて、この障がいを患っています。高次脳機能障害は交通事故などによる脳外傷が原因で起こり、忘れ物が多いなどの『記憶障害』や、注意散漫で落ち着きがないなどの『注意障害』が主な症状です。高尾さんは晃正さんとの生活を振り返りながら「家族が障がい者になったらこれまでの生活が成り立たなくなる。正しく理解して、当事者だけでなく家族への配慮も忘れないでほしい」と今後介護の道に進む生徒たちへ伝えました。講演が終わると、代表の生徒による介護学習の体験発表会が行われました。福祉科3年の田邊 恵さんは手話を使って、福祉科での3年間を振り返りました。この福祉科の日イベントは福祉への理解を深める目的で毎年行われています。




