さて、寒い日が続いています。倉敷は、今朝も氷点下を記録し、最低気温はマイナス1・4度と平年を3・9度下回る冷え込みとなりました。そんな中、倉敷市水江で備中和紙の紙漉き作業が、最盛期を迎えています。
室内の温度は、5度前後。厳しい冷え込みの中で作業をしているのは、丹下直樹さんです。去年から、丹下さんのおじいさんで、県の重要無形文化財保持者の哲夫さんに代わって、工場を切り盛りしています。気温の下がるこの時期の紙漉き作業は、『寒漉き』と呼ばれ、一年でも最も良質な和紙に仕上がります。凍てつく寒さの中、およそ1200年と言われる伝統を引き継ごうと、丁寧に作業を続けています。寒漉きの作業は、来年3月ごろまで続きます。
寒さに堪える一方で、冷え込みが大切な手仕事もあるんです。




