知的障がいや発達障がいの人が、外出する時のサポートをするガイドヘルパーの研修会が川崎医療福祉大学で行われました。
今年で3年目を迎え、着実に成果があがっています。
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研修会には事前の申し込みのあった学生や主婦など34人が参加。
2日間の研修で、ガイドヘルパーの役割や心構え、また、実際に障がいのある人と外出する実技も行いました。初日の研修では、倉敷市総合療育相談センターの大橋俊文さんが講師を務め、ガイドヘルパーが不足している現状を説明しました。大橋さんは、自宅と福祉施設の往復だけではその障がい者が地域社会の中で生活しているとは言えないと話し、健常者と同じように外出できる仕組みが必要だと話します。しかし、倉敷市内でヘルパー登録をしている人の多くが40代、50代の女性で土曜、日曜は家庭の事情で活動できないとか、中高生の障がい者相手だと、ゲームやアニメの話についていけず会話が弾まないといった問題があり若くて行動力のあるヘルパーは圧倒的に不足しています。そこで、倉敷市は、ヘルパー不足を賄うため、この研修を受講すれば、資格がなくてもガイドヘルパーができるように3年前に制度を改革。この研修の狙いも徐々に市民に浸透し受講を希望する人も年々増えています。また、去年、おととしの研修受講生は60人に達し、市内のヘルパーステーションに登録して広く活躍している人もいます。ヘルパー資格がなくても2日間の研修を受けることで、ガイドヘルパーに就業できる取り組みは岡山県内でも倉敷市と早島町だけ。今後ますます制度の充実に期待が高まっています。




