ミステリー作家・横溝正史の作品に登場する名探偵・金田一耕助に扮したファンがゆかりの地を巡るイベント『1000人の金田一耕助』が開かれました。金田一シリーズ『本陣殺人事件』の舞台となった清音駅には全国からファンが集まりました。
JR清音駅に集まった金田一耕助ファン。およそ70人が参加しました。参加者は帽子に着物姿の金田一に扮し、清音駅から川辺橋を渡り、真備町川辺地区の脇本陣跡など金田一シリーズゆかりの場所を巡りました。道中では地元住民がシリーズの登場人物になりきり、作品の場面を再現。参加者は目の前で繰り広げられる横溝正史の世界観を味わっていました。続いて一行が訪れたのは横溝正史疎開宅。ここでファンへサプライズ演出がありました。疎開宅で寝ていたのはなんと、横溝正史。さらにそこへ金田一耕助も登場です。実は短編小説『黒猫邸事件』の中で金田一耕助が横溝正史疎開宅を訪れるシーンがあり、再現するのは今年が初めて。毎年参加しているファンには嬉しい演出です。このイベントは実行委員会や市の観光課が『巡・金田一耕助の小径』と銘打って企画したイベントの中の一つで今年で4回目です。今年は横溝正史生誕110周年。これを記念して来年1月には倉敷市児島のせとうち児島ホテルを会場に『巡・金田一耕助の小径』大学という『金田一耕助』に関する有識者を招いた特別講義を開催します。




