総社市山田の狩谷遺跡で、古墳時代の墓から胸飾りや腕輪と見られる多くの装身具が、発見されました。
装身具が発見されたのは、狩谷遺跡で調査を進めている5基の墓のうちの1号基です。1号基は、5世紀末から6世紀初頭に埋葬されたとされていて長さが285センチ、幅は100センチです。カラフルなガラス製の小玉や勾玉など242点が出土しました。青銅製の腕輪は、古墳時代のとしては県内初出土です。玉類の多くは、胸飾りに使われていたと推定され、このように多くの玉類が出土することは全国でも珍しいそうです。
【インタビュー】 総社市文化課 高橋進一主査
また、こちらの鮮やかな赤色は、メノウ製の玉。焼くことで赤色を作り出す技術は、この時期にはまだ日本に伝わっていなかった朝鮮半島の技術のため、被葬者と朝鮮半島の関わりも推測されます。総社市教育委員会では、今後、遺物の整理がついたら、パネル展示や副葬品の展示などをしたい考えです。




