水島コンビナート地区での災害を想定し、事業所の自衛防災組織と防災機関が一体となって連携強化を図る総合防災訓練が行われました。
訓練は南海トラフを震源とするM9.0規模の巨大地震が発生し、岡山県でも震度6強を観測、地震発生のおよそ3時間30分後に3m~4mの津波が襲来するという想定で行われました。水島海上保安部や倉敷市、日本赤十字社岡山県支部など9つの機関からおよそ500人が参加しました。水島コンビナート地区は、巨大地震が発生した場合、危険物施設が破損して危険物が流れ出たり、施設内で火災が発生する危険性があります。訓練は火災現場と想定された旭化成ケミカルズの自衛防災組織による火災状況の確認や地域住民への広報活動、水島消防署による消火活動などを行いました。このほか、児島消防署も現地本部を設置し、各機関からの状況報告などを通して連携を確認しました。旭化成ケミカルズの自衛防災組織は水島製造所内にある6つの工場でそれぞれ年に1度、防災訓練を行い、災害に備えています。今回の訓練を通して各事業所内の配置や消火栓の位置の把握なども重点的に確認し、いつ発生するか分からない巨大災害に備えていました。この訓練は水島コンビナート内の事業所が所属する『岡山県石油コンビナート等防災本部』が南海トラフ地震を想定して平成16年から毎年行っています。




