イラクを取材しているフリージャーナリスト西谷文和さんによる講演会が12日、総社市内で開かれました。
西谷文和さんは、大阪府吹田市在住のフリージャーナリストです。市民の目線でイラクやアフガニスタンの現実を伝えようと年に2回のペースで訪問し、取材活動をしています。「イラクの子どもたちは今・・・」と題した講演の中で西谷さんは、クラスター爆弾や劣化ウラン弾など様々な種類の爆弾がイラクに投下され、その不発弾などで未だに多くの子どもたちが被害にあっていると説明しました。特に劣化ウラン弾による放射能汚染の影響は大きく、戦争前に比べてガンで亡くなる子どもの数は8倍以上になっているとのことです。また、西谷さんはジャーナリスト活動とともにイラクの子どもたちを支援する活動にも取り組んでいて、5年前からは毛布や食料などを現地の子どもたちに直接手渡しています。西谷さんは「政府機関を通じて行う支援だけではなく、難民キャンプなどに直接届く支援が必要だ」と話し、「医薬品や医療機器の提供など日本人ができる人道支援はもっとあるはずだ」と訴えました。




