倉敷に伝わる源平合戦の古戦場をめぐるツアーが行われました。観光資源の掘り起こしを目的に倉敷観光コンベンションビューローが初めて開いたもので、参加者達は、郷土が舞台の歴史ロマンに思いをはせていました。
倉敷には後世に知られる源平合戦の古戦場があります。今回のツアーでは水島合戦の舞台となった玉島と、下津井、藤戸のそれぞれの戦いの跡をめぐりました。およそ50人が参加。ツアーでは今年の金環日食でも話題になり、日食が平家方の勝利に繋がったといわれる玉島の水島合戦跡を訪ねました。続いての源平下津井合戦跡地は、水島戦の翌年、下津井田之浦に陣取る平家が、源氏に寝返った四国からの軍勢を撃退したと伝えられています。参加者たちは瀬戸内海を前にこの場所で繰り広げられた源平合戦をしのんでいました。昼食ではこのツアーにあわせて特別に作られた倉敷源平弁当が登場。源平合戦では平家が赤、源氏が白の旗を掲げていたことにちなんで、ご飯やおかずに紅白をあしらうなど、ツアーを楽しんでもらうためにこだわって作られていました。また、源平合戦への理解をより深めてもらうとツアーには倉敷市文化財保護審議会の委員を務める小野 敏也さんも同行。参加した人たちは興味深そうに小野さんの話に耳を傾けていました。ツアーは今年から3年続けて行われる予定で、倉敷観光コンベンションビューローでは、来年度は県外客へも広くPRしていきたいということです。




