生き生きと趣味に取り組むグループや個人を紹介する「We Love hobby」のコーナーです。今回は楽しみと実績の両方を兼ね備えている「総社市ペタンク協会」の登場です。
総社市の清音ふるさとふれあい広場です。ここでペタンクの愛好家たちが練習する風景は見慣れた光景です。総社市ペタンク協会のメンバーはほぼ毎日、練習しているのです。もはや趣味と言うより「日課」です。でも、雨の日は?…と思ったテレビの前のあなた!大丈夫です。メンバーの1人が中古のビニールハウスを用意し雨天練習場・その名も清音ペタンクドームがあるのです。まあ、皆さん熱心というか、ペタンクが好きで好きでしょうがないのです。
ペタンクはフランス生まれのニュースポーツです。ビュットと呼ばれる目印に向かって鉄のボールを投げ、相手チームより目印に近ければ得点が入るという競技です。総社市ペタンク協会は1991年に当時の清音村の公民館で開かれたニュースポーツ講座がきっかけで誕生しました。その後、徐々に輪が広がり現在は48人の会員が所属しています。しかも、会員はほとんどが地元清音地区の住民。県内でも地元メンバーで固めたペタンククラブは珍しいそうです。
しかも、驚くのはその実力。全国大会出場の常連であるばかりか、全国優勝の経験者が4人。上位入賞者も多くいます。その強さの秘訣はなんでしょうか?
ペタンクはただ、ボールを投げるだけではなく、試合に勝つためには相手チームとの駆け引きや、作戦も重要です。バックスピンの利いたボールをコントロールしたり、ビュットへのアプローチコースを自分のボールでふさいだり。また相手のボールを弾き飛ばして一気に形勢を逆転させたり、と、結構、奥が深いのです。「ナイスショット」が出ると「ビアン!」と言う声が飛びます。「トレビアン」の「ビアン」です。
練習の合間にはコーヒーブレイクもあり、初心者も上級者も楽しく話をしています。試合で勝つための練習に、「健康づくり」や「親睦・交流」という要素がちょうどいいバランスで混ざっているのです。
今年は清音地区で2つの全国大会が開かれることになっています。中でも10月の日本選手権は県内初開催で優勝すれば日本代表としてフランス行きの切符がもらえます。地元の総社市ペタンク協会の目標はもちろん全国制覇。日々の練習の成果を出し切ろうと今から張り切っています。




