KCTコミちゃん（倉敷ケーブルテレビ）

なんと昔があったそうな。あるところに、おじいさんとおばあさんとおったそうな。おじいさんは、山に芝刈りにいくし、おばあさんは川に洗濯にいったそうな。おばあさんが川で洗濯をしとると、川上から「ドンブリ、コンブリ、スッコンゴー、ドンブリ、コンブリ、スッコンゴー」いうてな、大きな、おおきな、大きなイモが流れてきたそうな。おばあさんは「こりゃーうまそなイモじゃ」ゆーことで、ひろーてもってかえって、おじいさんが帰ったら一緒に食おうと思うて、戸棚の中にしもうておいたそうな。おじいさんがいつまでたっても帰ってこん。「まだ、帰ってこんかなー」と思って庭の口からのぞいて見ても、まだ帰ってこん。「もう、帰ってこんかな」と思うて、庭の口からのぞいて見ても、まだかえってこん。お腹はすくし、「まあ、イモを焼いとこー」と思うて、切って、囲炉裏でイモを焼いたそうな。えーにおいがしてくる。「あー、おじいさん帰ってきてねーかな。まだ、帰ってきてねー。まっ、一切れぐらい食うてもわからんじゃろ」と思うて一切れ食うてみた。ほっぺたがおちるほどうまい。「あっ、もう一切れぐらい」一切れ目より、まだうまい。もう一切れ、もう一切れ、食うとるうちに全部大きなイモを食うてしもうたそうな。おばあさんのお腹がパンパンに膨れて、そうしたら、お尻から「ブーッー」て大きなおならが出たそうな。そこにおじいさんが帰ってきて、「おばあさんや、きょうは、しばを刈らずにくさかった」昔こっぷり。