源平合戦ゆかりの古刹倉敷市藤戸町の藤戸寺で、沙羅の花が、見ごろを迎えています。
白い可憐な花。ナツツバキです。早朝に花を咲かせ、その日の夕方に花を落とす様は、世の無常を象徴する花。「沙羅双樹」と称され、平家物語にも登場します。藤戸寺の客殿の中庭では、50年ほど前から挿し木をして、およそ10本が大切に育てられています。今年は18日から咲き始め、見ごろを迎えています。藤戸寺は、一帯が源平藤戸合戦の舞台となった場所で、合戦の戦没者の供養の寺でもあります。最近の源平ブームも重なって、例年よりも多くの人たちが訪れているそうです。このため、藤戸寺では、この時期の恒例行事『沙羅の花を観る会』で、普段は本堂に祀っている源氏の武将佐々木盛綱や合戦戦没者の位牌などを客殿に移し、訪れた参拝者とともに、供養することにしています。沙羅の花を観る会は、23日から25日まで開かれます。




