備中地域の「農業集落の法人化」について学ぶ研修会が、先月27日、JA岡山西吉備路支店で開かれました。
岡山県備中県民局が開いた、研修会には、倉敷、総社の農業経営者およそ100人が参加しました。研修会では、農業集落の法人化の現状・課題が報告され、参加者は興味深げに耳を傾けていました。現在、農業の担い手の高齢化、後継者不足などが原因で耕作放棄地の増加が問題となっています。この問題解決に「農業集落の法人化」が、有効な方法のひとつにあげられていて島根県の津和野町などではその効果が報告されています。農家集落を法人化すると、法人化された共同農地には助成金が交付される、農業機械など必要なものを法人で購入するため、個人の負担を大幅に減らせる、などのメリットがあげられています。また、法人となった場合のリーダー育成も、課題となっており、先進地区からコーディネーターが派遣されるなどの対策がとられています。現在、倉敷・総社地区では、法人化にこぎつけている農業集落は一例もありません。岡山県備中県民局は、今回のような研修会を継続して行い、農業集落の法人化促進を図っていく方針です。




