倉敷民藝館の外村吉之介初代館長を師と仰いだ故 曜山眞さんの「切り紙展」がはじまっています。
倉敷民藝館には曜山さんが切り紙で描いた風景や町並などおよそ40点が展示されています。曜山さんは井原市の常念寺の住職を務めるかたわら29歳ごろから切り紙を始めました。作品は、和紙を10枚ほど重ねたものを切り抜いて製作しています。この民家が並ぶ山里の風景をかたどった屏風は力強い部分と軟らかい部分を絶妙な切り抜き方で表現しています。曜山さんが切り紙をはじめた頃は白色の紙を使って作品を作っていました。ある日、「紙が黒色の方がいいのでは」と倉敷民藝館の外村吉之介初代館長からアドバイスを受けて、紙を墨で黒色に塗って作るようになりました。外村初代館長が曜山さんにアドバイスするため送ったハガキも展示されています。故 曜山眞さんの「切り紙」展は7月1日(日)まで倉敷民藝館で開かれています。




