平安時代後期に備中国を統治した備中国衙跡とみて総社市教育委員会が発掘調査を行っている総社市金井戸の「御所遺跡」で現地説明会が、開かれました。
総社市金井戸にある御所遺跡は、平成16年から20年度までの国府川の改修工事に伴う発掘調査で存在が、明らかになりました。今年4月末から行った調査では、遺跡の中心的な建物があったとされる御所宮の境内約100平方メートルを40センチから50センチ掘り下げ、柱を支えていた礎石や土師器などを発掘しました。今回の現地説明会では、調査の結果、この建物が平安後期の国衙、現在の県庁のような機能をもつ地方行政官庁の跡であると説明しました。また、焼失した年代から当時この地を治めていた平家の武将妹尾兼康が、源氏の木曽義仲の軍勢に敗れた備中兵乱の戦禍にあったとみられています。現地説明会には、総社市内外から約200人が参加し、歴史の一端にふれていました。




