総社市にある国登録有形文化財の井山宝福寺で、庫裏や玄関などの大規模修理作業が、一般公開されました。
去年から行われている庫裏、玄関、食堂の大規模修理は、終盤を迎えていて、建物の骨組みや、屋根を直接見ることができるのはこれが最後です。建物内部では、腐った柱の修復過程などが説明されたほか、最近見つかった墨書が公開されました。今から256年前の安政3年に、方丈と大玄関の間が整備されたと考えられる貴重な資料です。およそ2万枚の屋根瓦を葺き替える作業では、瓦を3枚に重ねて雨漏りを防ぐ方法などを説明。参加者は熱心に聞き入っていました。また、屋根の下地に使う、竹で出来たくぎを打つ体験もあり、大人から子どもまで職人技の難しさを感じていました。このほか、軒巴形と呼ばれる瓦の型押し体験コーナーも設置されています。修理は今後、室内の建具取り付け、屋根瓦の葺き替え作業を本格化させ、来年3月までに完了する予定です。一般公開は、27日も行われます。




