フェイク・スイーツ・アーティストとして知られる渡辺おさむさんが、大原美術館の所蔵作品から得たインスピレーションをもとに制作した作品を館内に展示しています。
食欲をそそるスイーツの数々。強化プラスチックでできている模造品のスイーツ=フェイク・スイーツです。この手法で自在に表現する渡辺おさむさんは、現在、国内外から注目を集めているアーティストです。渡辺さんの作品展示は、大原美術館が手がけている注目作家の展覧会事業の一環で、26点の作品が展示されています。シャヴァンヌやルノワールなど著名作家の名画やロダンの造形作品からインスピレーションを受けて制作した作品が、名画のそばに並んでいて、独特の空間を演出しています。モネの『睡蓮』とともに展示されているのは、カエルの造形作品です。大原美術館の幼児を対象にした美術教育で、子どもたちが、睡蓮からカエルを連想したエピソードをもとに制作しました。大原美術館では、現在、ジャスパー・ジョーンズのコレクション展が開かれていて、その展示品から発想した作品も並んでいます。
また、大原美術館とゆかりのある動物もモチーフにしました。さらに、岡山県出身の作庭家重森三玲の枯れ山水を表現した意欲作なども展示されています。渡辺おさむさんの作品展示は、6月17日まで大原美術館で行われています。また、この作品展示の会期に合わせて美術館の隣の倉敷国際ホテルでは、渡辺おさむさんの作品をイメージしたディナーやスイーツ、カクテルなども用意されています。




