玉野市宇野沖の離島にある玉野市立胸上小学校の石島分校が、新年度の在校児童がいなくなったことから休校となり、121年の歴史に幕を下ろしました。
休校式には、石島分校の卒業生や歴代校長など関係者150人が出席しました。石島分校は、玉野市唯一の島の分校として明治24年に創立、これまでに500人以上の卒業生を送り出しました。昭和34年には最も多い69人の児童が通い、その後は少子化、過疎化の影響で児童数が減少。今月、唯一の男子児童が卒業し、在校児童がいなくなりました。休校式では、写真や映像で学校の歴史が紹介されました。島の人たちの力で校庭が整備されるといった建物の歴史や想い出の運動会や島での生活など卒業生や島の人たちにとっては懐かしいものばかりでした。このほか今月卒業した土手大輔君がお世話になった先生にお礼の言葉と花束を贈りました。式典では土手君と卒業生が石島分校賛歌を校舎に響かせ、121年続いた分校に別れを告げました。休校となった石島分校では、定期的に清掃が行われる予定で、島に子どもたちが戻って再び学校が再開される時を待ち続けるということです。




