倉敷ガラスの創始者で去年、三木記念賞などを受賞した小谷眞三さんの記念展が、今日から倉敷美観地区の日本郷土玩具館で始まりました。
小谷さんは、去年、地域の発展に貢献した個人へ贈られる三木記念賞と文化功労者へ贈られる福武文化賞を受賞しました。今回は、その受賞を記念した展示会で、会場には、酒器や鉢、花瓶などおよそ400点が並んでいます。「用の美」を追求する倉敷ガラスは、一つ一つを口吹きで制作しており、同じ形でも違う表情や味わいある作品として多くの人に親しまれています。しかし、最近は、年齢による衰えからか、溶けたガラスが冷める速さに手指がついていかなくなるなど、苦悩の日々も続いたそうです。小谷さんは、「手にした人が上手く使ってくれると150%の値打ちになる」と話すなど、作品づくりへの熱が冷めることはありません。倉敷ガラス小谷眞三さんの作品展は、22日(木)まで日本郷土玩具館で開かれています。




