石を使って起こした火で、焼きイモをづくりに挑戦するイベントが、倉敷市の重井薬用植物園で行われました。
イベントに参加したおよそ20人が挑戦するのは火打ち金と石を使った火おこしです。この方法は、日本でマッチが普及し始めた明治時代まで、1000年以上続けられていました。参加者は持ってきた石を使い、さっそく火おこしをはじめました。火打ち金にこすって出た火花はガマの穂綿、ホクチアザミの毛など、燃えやすい植物に着火させます。参加者は、力いっぱい石をこするのですがなかなか火種がつきません。コツをつかんだ参加者は、ようやく火種作りに成功しました。くすぶる火種を消さまいと、慎重に持ち運びます。今度は、火種から火をおこします。火種を枯れ草に包み、一気に燃やします。そして、この火を木炭に移し、大きな炎に成長させて、火おこしは成功です。作業開始から1時間。参加者は、火おこしの大変さを身にしみて感じていました。最後に、この火を使って、焼きイモをつくり、あつあつをほおばりました。




