歴史的建造物の魅力を探るワークショップ「建物探訪」が、12日から、倉敷市の新渓園で始まりました。今回のテーマは、洋画家・児島虎次郎ゆかりの「無為村荘」です。
このワークショップは、大原美術館などが主催して、毎年開いています。今回は、去年が、児島虎次郎の生誕130年であったことを記念し、虎次郎の住まいとアトリエがあった倉敷市酒津の「無為村荘」の建築様式を、2回にわたって学習します。初回の講習には76人が参加し、古民家再生などを手掛ける楢村徹設計室の楢村徹さんが、大原孫三郎と虎次郎の関係について話しました。続いて、近代建築に詳しい、ノートルダム清心女子大学の上田恭嗣教授が、建物の特徴について解説。虎次郎の住居だった「無為堂」の内装に導入された、エジプトや中国風のつくりや、敷地内に美術館の建設予定地が、まだ残っていることなどを紹介しました。参加者は、無為村荘のイメージをふくらませながら、熱心に話を聞いていました。次回は19日に開かれ、これまで一般公開されなかった、「無為村荘」を、実際に見学することになっています。




