総社市の高梁川河川敷で11年にわたり行ってきたタンチョウの野外行動調査が終わり、住民の手でタンチョウのお別れ会が開かれました。
式典では、タンチョウが住む河川敷の清掃などを行ってきた市民団体「吉備タンチョウの会」の水野三重子会長が「夢と希望をもたらしてくれた。これからも幸せにすごしてくれることを願いたい」とあいさつ。調査を行ってきた岡山県環境文化部の高橋邦彰部長が、タンチョウの会の代表者に、これまでの功績をたたえて感謝状を贈りました。行動調査は、自然環境のもとでタンチョウの生態を観察しようと、2000年から行われてきました。11年間でヒナが5羽誕生し、新たなカップルも成立。集団で群れを成すなど、人間の手をかけた飼育小屋での生態と異なる発見もあり、一定の成果をあげました。この後、6羽のタンチョウが飼育小屋から飛び立ち、最後の優雅な舞を披露。地元住民が名残惜(なごりお)しそうに見入っていました。住み慣れた総社から旅立つ6羽のタンチョウは、およそ40キロ離れた和気町の岡山県自然保護センターに引っ越し、新たな生活を始めるということです。




