今年5月に87歳で亡くなった倉敷市の画家木村福太郎さんの遺作展が天満屋倉敷店で始まりました。
木村福太郎さんは1924年に倉敷で生まれ、看板デザインの仕事の傍らで制作活動に励み42歳で日展に初入選。おもにヨーロッパの風景や住み慣れた倉敷の街を描いてきました。この展覧会は木村さん自身が集大成として準備を進めてきましたが、開催前に亡くなったため、家族がその思いを引き継ぎ、実現させました。会場には木村さんの人生を語るような作品50点が並んでいます。ひと際、目を引くのは木村さんが2年ほど前に制作したフランスのオンフルール港を描いた作品で、体力も落ちていた木村さんが力を振り絞って描いた大作です。このほかにも木村さんが生まれ育ち、愛して止まない倉敷の街の魅力を表現した作品も数多く展示されました。今回の遺作展に並んだ木村さんが思い入れを持って描いた作品からは画家・木村福太郎の生き様を感じることができます。展覧会初日のきょうは木村さんの友人・知人が大勢訪れ、絵を鑑賞するとともに木村さんとの思い出を振り返っていました。木村福太郎遺作展は今月8日(木)まで天満屋倉敷店4階美術画廊で開かれています。




