東日本大震災の被災地支援活動で得た教訓を活かそうと倉敷市の保健師が活動報告会を開きました。
報告会には、愛育委員や栄養改善委員など、地域活動にあたる150人が出席しました。倉敷市保健所では、倉敷市や岡山県の派遣チームの一員として保健師を3月18日から被災地へ派遣しました。保健師は、岩手県大船渡市や陸前高田市で避難所の衛生管理や被災者のメンタルケアに努めてきました。報告会では、震災直後、2ヵ月後、4,5ヵ月後と期間を分けてそれぞれ活動にあたった保健師が当時の避難所の状況や被災者たちの声を紹介しました。なかでも、地域コミュニティのある避難所とコミュニティがない避難所での暮らしぶりが比較され、コミュニティがある避難所では、リーダーを中心に統制が取れ、早くから炊き出しが行われた一方で、コミュニティがない避難所は、統制を取る人がなくおにぎりやバナナの食事が続いたそうです。こうした経験からも、保健師は、日頃から近隣住民と声かけをするなど地域のつながりを大切にするよう呼びかけていました。倉敷市保健所では、今回の報告会を受けて災害時に地域でできる支援活動を考えるきっかけにして欲しいと話しています。




