倉敷市阿知の国指定重要文化財大橋家住宅を会場に18日から本場結城紬の資料展と語り部の会が開かれています。
これは、「奇跡の絹織物」とも呼ばれる結城紬の技法が、去年12月にユネスコの無形文化遺産に登録されたことを記念して、結城紬の良さを実感してもらおうと倉敷市阿知の小河原呉服店が開いたものです。語り部の会では、茨城県結城市から本場結城紬資料館「手緒里」の副館長新慎一郎さんを迎え、世界に誇る絹織物結城紬の素晴らしさの理由を聞きました。カイコの繭で作る真綿から手で糸をつむぎ出す技法。糸を染める段階で絣模様をつける技法。地機(じばた)と呼ばれる最も原始的な機織り機で織り上げる技法。この3つ技法がそろって軽くて、温かくて、丈夫な結城紬が出来上がります。着物一反分の糸をつむぐだけでも70日ほどかかり、完成するまでに半年から一年、長いものでは、二、三年を要するそうです。会場では、展示コーナーも設けられていて、結城紬に直接触れて、その風合いを実感できるようになっています。本場結城紬の資料展と語り部の会は、20日(日)まで倉敷市阿知の大橋家住宅で開かれます。




