倉敷市児島のジーンズミュージアムでは、開館10周年を前に貴重なジーンズを一堂に集めた「ヴィンテージジーンズ展」が開かれています。
館内には1900年代初頭から1950年代までのジーンズを中心におよそ50点が並んでいます。ジーンズの魅力を再発見してもらおうと特に貴重なものを厳選して展示しています現代のようなファッション性の高い普段着と違って50年代までの主な用途は作業着だったため、綺麗な状態を保ったままで残ることは珍しいそうです。ゴールドラッシュ時代にジーンズをはいた作業員が、金の採掘で使っていた道具なども一緒に見ることが出来ます。中には第二次世界大戦の時に作られたジーンズも展示されています。この時期は物資の制限が厳しく、ジーンズの生産数も非常に少なかったため、今となっては貴重な一品となっています。そして今回の目玉がおよそ100年前のジーンズです。腰周りをよく見てみるとベルトを通す穴、「ベルトループ」がありません。代わりにサスペンダーを掛けるボタンが付いています。このことから当時はベルトでなくサスペンダーが主流であったことが伺えます。この後、徐々にベルトへ切り替わってゆき中にはベルトとサスペンダー、両方に対応したジーンズも作られていました。このヴィンテージジーンズ展は23日まで開かれています。




