倉敷市出身の日本画家池田遙邨の「食」をテーマに描いたスケッチ画を集めた特別展「食いしん坊万歳!」が倉敷市立美術館で開かれています。
倉敷市立美術館3階ロビーで開かれている池田遙邨の特別展は、美術館所蔵の中からよりすぐった168点のスケッチ画を展示しています。「アンパン」、「オムレツ」、「松茸ご飯」など池田家の食卓に並んだ献立をはじめ、倉敷市玉島出身の遙邨ならではの、「乙島ジャコ」、「ママカリ寿司」、銘菓「良寛餅」「吉備団子」といった郷土の味が描かれています。若い頃から、京都画壇の有力画家であった遥邨は、美食の機会も多く、京阪神の老舗洋食店や寿司店などで目にしたものを片っ端からスケッチしています。また、みたらし団子や焼き芋、まんじゅうなども多彩に描かれていて、遥邨が甘党だったこともうかがわれます。スケッチ画は、池田家の食卓、肉・魚・寿司、野菜・果物などをテーマ別に紹介されていて、訪れた人は、おいしそうな絵に見入っていました。日本画家池田遙邨の「食」を題材にしたスケッチ画展「食いしん坊万歳!」は、12月18日まで倉敷市立美術館3階ロビーで開かれています。




