さて、総社市で栽培されている古代米・赤米ですが、総社市以外では長崎県の対馬と鹿児島県の種子島でのみ作られていることをご存知でしょうか?このうち対馬では高齢化などで赤米作り農家が1軒だけになっています。赤米の伝統を守るため、総社の事例を学ぼうと対馬市の市長が総社市を訪れました。
総社市の新本にある本庄国司神社です。神社に奉納する赤米作りが古くから伝わり大切に守られています。訪れた対馬市の財部能成市長は稲刈り前の御神田で稲穂に触れ今年の実りを実感しました。人口およそ3万3千人の対馬市は島の最南端の豆酘という場所に今も赤米の伝統が残っています。しかし、平成8年に9軒あった農家は高齢化などで徐々に減り今では1軒だけとなっています。総社市新本では本庄地区と新庄地区の国司神社でそれぞれ赤米の神饌が残り地域住民らが毎年、赤米を育てています。また、近くの新本小学校の児童も授業で赤米の栽培を学び、田植えから稲刈りまでを行っています。財部市長は赤米保存会のメンバーらに伝統を守る方策を聞きヒントを探っていました。本庄国司神社では今月11日に赤米の稲刈りが行われます。




