玉野市在住の美術家山田茂さんの個展「still life」が、玉野市のギャラリー、駅東創庫で開かれています。
会場には花器やつぼなどをモチーフにし、アクリルや岩絵具、真鍮箔などを使って描いた13点が並んでいます。シンプルな構図で、使う色を少なくすること、そして、日本的な装飾美を取り入れていることが山田さんの作品の特徴です。一見、簡潔な作品に見えますが、「絵肌の質感」やモチーフとなる「物の形」が強調され、独特の存在感が生まれます。山田さんはアメリカやヨーロッパで美術を学び、現在は県内を中心に活動しています。「石庭」と題した作品です。光沢のある真鍮箔を中心に使った背景の中に、大きくざらつきのある庭石を描いています。背景と庭石の質感の違いが、絵に奥行きを持たせ、独特の重厚感を表現しています。山田さんの個展「still life」は10月16日(日)まで、玉野市築港のギャラリー、駅東創庫で開かれています。




