倉敷市児島出身の画家斎藤真一さんの企画展が、今月開館した児島市民交流センターのオープニングイベントとして、開かれています。
斎藤真一さんは、盲目の旅芸人『瞽女(ごぜ)』を題材にした作品などで国内外で知られていて、1994年に亡くなりました。この企画展は、児島市民交流センターの開館を機により多くの市民に本物の美術を紹介しようと、開かれました。作品は、地元児島の市民が収蔵しているものをこの企画展のために、借りています。日展の入選作を始め、瞽女を描いた作品など初期のころから晩年のものまでが、並んでいます。こちらは、日展の3度目の入選作です。地元児島味野の子どもたちや風景を描いた作品です。斎藤さんは、モチーフとした場所に足を運び、丹念に取材を重ねるなど、さすらいの人として多くの美術愛好家に親しまれました。晩年は、地元児島の風景も多く描きました。こちらは、絶筆となった作品の一つです。瀬戸大橋と手前には、先日も行われた鴻八幡宮の例大祭の模様を描いていて、完成を見ないまま、72歳でこの世を去りました。主催した児島市民交流センターでは、今後も郷土出身の画家を中心に、企画展を開き、特に、子どもたちに本物の美術に
触れてもらうことにしています。斎藤真一さんの企画展は、今月30日まで児島市民交流センターで開かれています。




