中秋の名月のころの毎年の恒例行事、吉備真備公を偲ぶ「弾琴祭」が10日、倉敷市真備町で開かれました。
真備公が琴にあわせて、詩を吟じたとされる「琴弾岩」で、琴奏者の杉本節子さんと尺八奏者の荒川萄山さんが息の合った演奏を披露しました。吉備真備公は奈良時代の学者であり、政治家で、2度遣唐使として中国から先進的な文化を日本へ持ち帰り、当時の政治文化の発展に貢献したことで知られています。「弾琴祭」は真備公を偲んで昭和24年から毎年開かれています。近くの広場では地域の人達による夜店が並びました。月見団子も売られ祭りは多くの人で賑わっていました。美しい月が出ている中近くのステージでは、地元の子ども達による踊りや太鼓の演奏が行われました。中秋の名月を前に訪れた人たちは真備公を偲びながら楽しいひと時を過ごしていました。




