優れた介護福祉士を養成するための講演会が開かれ、県立倉敷中央高校で介護福祉士を目指す生徒や卒業生などが参加しました。
この講演会は、倉敷中央高校の福祉科の日として、開かれました。今年は、福祉科と看護科の生徒や卒業生に加えて、他校の教員なども出席。命の現場で働く介護福祉士としての心構えなどを学びました。登壇したのは、岡山市内の病院などで活動する『おかやまあかいはな道化教室』の世話人土井裕子さんです。土井さんは、講演の冒頭で参加者に核心をつく言葉を投げかけました。この言葉は、ドイツの社会心理学者エーリッヒ・フロムの名言です。土井さんは、介護福祉士として、命の現場に向き合うのにあたって大切な資質は、相手と信頼関係を築くための『愛と笑い、そしてユーモア』としました。その上で、フロムの言葉や道化教室での自身の体験を引用し、「自分や他人を愛することも、相手を思いやるユーモアや笑いも、『あきらめない』という普段の努力から磨かれるもの」と話しました。倉敷中央高校の福祉科の日は、優れた介護福祉士の養成を目指して、5年前から設けられています。来月30日には、施設の利用者などを招いて、交流会や研究発表を行います。




