東日本大震災の被災地、岩手県や宮城県の中学生のサッカーチームが3日、総社市に招かれました。東北の中学生たちはホームステイも体験し、新たな友情が芽生えました。
総社市にやって来たのは、岩手県の釜石中学校と大槌中学校、それに宮城県の南三陸町立志津川中学校の3チームです。このサッカー交流大会は総社市とAMDAが合同で企画したもので合わせて52人の選手などが総社市を訪れました。開会式では総社東中のサッカー部員などが寄せ書きしたユニフォームが被災地の中学校に贈られたほか、総社市内のブラジル人などが手作りした千羽鶴も手渡されました。試合は東北の3中学校に、総社東、岡山市の吉備、香和を加えた6中学校の総当り戦、1試合20分間の特別ルールで合計15試合が行われました。1試合目に登場した赤いユニフォームの大槌中は津波でグラウンドが水浸しになりました。震災の影響で転校していった部員もいてチームとしても一つになれない中、この日は太陽の日差しをいっぱいに浴び元気に芝生の上を駆け回りました。この日、選手たちと一緒に大槌町から総社にやってきた人がいました。理学療法士の元持幸子さんです。総社市が派遣した電気自動車に乗り込みAMDAのスタッフとして被災地での医療支援に携わりました。すっかり日も暮れた頃、総社市赤浜の槙枝さん宅にはホームステイのホストファミリーが大集合しました。東北の中学生も総社の中学生も一緒になってのガーデンパーティーです。最初は少しぎこちなかった選手たちもすっかり仲良しになりました。主催したAMDAの活動の柱は人々が互いに助け合う相互扶助の精神です。サッカーを通じた交流は中学生たちの心に深く刻まれかけがえのない夏の思い出となりました。




