倉敷市の岡山大学資源植物科学研究所では、国際宇宙ステーションで育て、世界初の収穫に成功した小麦の種5粒を地上で栽培する実験が去年11月から行われています。23日、順調に育った「宇宙小麦」の刈り取り作業が行われました。
宇宙小麦はおよそ47cmに育ち、穂は7・5cmほどに。1株からおよそ100粒の種が収穫されました。実験では、宇宙空間でおよそ1年間保存した種と、通常の小麦の種を同時に栽培し、宇宙小麦の種との、生育状況を比較しました。宇宙小麦の種は、発芽率が8割程で、地球上で育ったものより20%低くなりましたが、葉の長さや茎の大きさ、種の大きさは通常の小麦と変わりませんでした。杉本准教授は今後も、ロシアの研究グループと協力し、宇宙空間で小麦の栽培実験を続けていくということです。




