明治から昭和にかけて岡山で発生した災害についての記録が、岡山市の県立記録資料館で展示されています。
これは、県立記録資料館が所蔵する資料を公開したものです。会場では、明治17年の暴風雨による高潮被害の状況を絵図や記録資料で紹介しています。旧児島郡の被害状況を記録した資料からは、被害の凄まじさが伝わってきます。この資料では、暴風雨による高潮被害を「海嘯」と表わしています。「海嘯」とは、波が高い壁状になって打ち寄せてきたことを示しています。最も被害の大きかった倉敷市の水島地区では、現在の東水島駅北の内陸4キロ~5キロまで水が押し寄せました。絵図に示された四角い図形は、白抜きが建物が流出したもので黒塗りが潰れた建物です。現在の北畝や福田町までの高潮被害で家屋の倒壊が、1,227戸、死者655人の甚大な被害が出ました。
このほか、昭和49年12月に起こった水島コンビナートでの重油流出事故が、写真で紹介されています。この展示は、岡山市北区南方の県立記録資料館で来(6)月26日まで行われます。




