中国地方の工芸作家による公募展第54回日本伝統工芸中国支部展が岡山市の天満屋葦川会館で開かれています。
この展覧会は、伝統工芸の保護と育成を目的に日本工芸会中国支部が昭和32年(1957)から毎年開いているものです。会場には、山口を除く岡山、広島、鳥取、島根の中国4県で活動している会員や一般作家の入賞作品や審査員などによる作品165点が展示されています。作品は、陶芸、染織、漆芸、木工など7部門におよび、今回の入賞作品のうち最高賞の金重陽賞には、備前市の川端文男さんの「備前自然練込大平鉢」が選らばれています。また、岡山県知事賞には、倉敷市の田中民子さんの「紬織着物(漣)」が選ばれています。いずれも、それぞれの地域で育まれてきた素材と技術に現代の感性が注ぎこまれた意欲作ぞろいで、伝統工芸に新たな魅力を伝えています。日本伝統工芸中国支部展は、30日まで岡山市の天満屋6階葦川会館で開かれています。なお、会場では、午前11時と午後2時に工芸作家による作品解説が行われます。




