倉敷市出身の洋画家、故河原修平さんの弟子たちによる絵画グループ「燈仄会」の年に一度の作品展が、倉敷市立美術館で開かれています。
燈仄会は、河原さんと親交が深く、日本の抽象画家の先駆者といわれる坂田一男さんが名づけた絵画グループです。現在の会員は33人で、岡山以外にも東京や大阪にも河原さんの意思を継ぐ門下生がいます。今回は、河原さんの遺作と「燈仄会」会員の作品、52点が展示されています。河原さんは生前、弟子である会員には、一人ひとりの個性を大切にと、自分の心の中にあるものを表現するようにと言い続けたといいます。また、作品には、名誉や金を求めてはいけないと、戒めていたそうです。河原さんの遺志を継いで、今回の展示会には、油彩や水彩画のほか、絵画の枠を超えて、立体作品やガラス作品、パソコンで印刷して作った幾何学的な作品など、会員たちそれぞれが自由な表現で発表しています。「燈仄会」は、来年の展示会で50回の節目を迎えることから、河原さんに関わりのあった作家による展示やこれまでの回顧展などを来年の5月に開くことにしています。「燈仄会」の作品展は、今月29日(日)まで、倉敷市立美術館で開かれています。




