水島コンビナート企業がばい塵濃度の測定を怠ったり、うその測定データを公表していた問題で、倉敷市議会市民環境委員会はJX日鉱日石エネルギー水島製油所など3社を視察しました。
視察したのは市民環境委員会の森分敏明委員長など委員7人です。このうち1980年の2月からばい塵濃度の測定をしていないのに測定結果を法に適合していると記録していたJX水島製油所では再発防止に向けた改善計画の説明を聞きました。改善計画によると環境測定業務のチェック体制の強化などが盛り込まれたほか、正しい測定手順などについての講習会を開くことなどが追加されました。委員からは大気汚染防止法など関連法の「専門スタッフを配置すべきだ」といった意見や、「環境面を含め工場全体の安全管理を外部の目で監視すべきだ」といった意見などが出されました。また、ペットボトルの原料などに使われるパラキシレンプラントのばい煙発生施設などを見学しました。ばい塵濃度の測定を巡ってはJX水島製油所のほか、JFEケミカル西日本製造所、三菱自動車水島製作所の3社で法が定めた測定や管理が行われていませんでした。




