倉敷市内のコミュニティメディアでつくる「KCM倉敷コミュニティメディア」が、15日、東日本大震災を教訓とする勉強会を開きました。
勉強会には、FMくらしきとKCT倉敷ケーブルテレビ、それに玉島テレビ放送の関係者をはじめ、国土交通省中国地方整備局の岡山河川事務所職員など、あわせて15人が参加しました。講師として、東日本大震災の発生から一週間後に、岩手県大船渡市(おおふなとし)末崎町(まつざきちょう)で救援活動を行った倉敷市防災危機管理室の大本(おおもと)進(すすむ)さんを招き、現地の状況や活動内容、それに活動を通して学んだことなどを詳しく聞きました。大本さんは、実際の活動を通して感じた「避難のあり方」や「支援体制のあり方」、「復旧」など、主に4つのテーマについて話しました。この中で、避難の際はてんでばらばらにとにかく逃げることの重要性や、
支援物資は同一(どういつ)規格(きかく)のダンボールで運び仕分けをスムーズにすること、復旧には道路の確保が最も重要であることなど、実践的な内容を詳しく紹介しました。また、今後の課題として、災害情報を受けた市民が、どのように対応すべきかを具体的に提示する必要性を指摘しました。KCMでは今後も、防災啓発をはじめ、災害時にできることやすべき役割を再検証し、市や県、国など、関係機関との連携強化も進めていくことにしています。




