倉敷美観地区の一角で新たな地域再生の動きが始まっています。路地裏を活用して賑わいを生み出そうというものです。福島記者のリポートです。
倉敷美観地区に通じる本町通り商店街。毎週水曜日、1軒の商店の店先に新鮮な野菜が並びます。周辺に住む高齢者や主婦が引っ切り無しに訪れます。
この野菜市を開いているのは、倉敷市西坂の農業、石原嘉明さん夫妻です。並ぶ野菜は、石原さんが吟味したものです。
本物の美味しい野菜を広めたいという石原さんの思いが伝わりました。
その一方で、石原さんの野菜市は、近所の八百屋としての役割も果たしています。
地域に貢献したいと店先を提供したのは、ここで去年カフェをオープンさせた三ノ上さんです。
こうした思いをさらに広めようと、新たな動きをはじめました。「倉敷路地市庭(いちば)」。県内でこだわりの野菜などを作る生産者を集めて定期市を開こうというものです。この日、企画に賛同する人たちが集まりました。
メンバーは、週1回、情報交換をかねて集まり、生産者と定期市を成功させるためのアイデアを練っています。
この日、集まった人たちに、定期市のイメージが示されました。
倉敷美観地区の路地裏には、今、空き地が点在しています。こうした空き地を有効活用して、定期市を開きます。
この春、倉敷の路地裏から地域再生の胎動が始まろうとしています。




