明治天皇が鑑賞した野崎家の所蔵品を集めた企画展が、倉敷市児島味野の旧野崎家住宅ではじまりました。
会場には明治27年、日清戦争のため、広島に移されていた天皇直属の機関「大本営」で明治天皇が鑑賞した掛け軸などおよそ30点が展示されています。広島大本営で、明治天皇のために旧広島藩主で貴族院議員の浅野 長勲が、美術品などを日替わりで紹介していたところ、所蔵品が限界となり、同じ貴族院で旧岡山藩主の池田 章政を通じて野崎家に所蔵品提供の申し出があったものです。特に江戸後期の南画家田能村 竹田が描いた作品は、当時、広島大本営にいた帝国博物館の創始者である九鬼 隆一が無類の絶品と賞賛したということです。この企画展「明治27年広島大本営御叡覧記念展」は来月29日まで、倉敷市児島味野の旧野崎家住宅で開かれています。




