大原美術館の名画収集に尽力した画家・児島虎次郎が生まれて今年で130年になります。大原美術館分館では児島虎次郎の画家としての全容に迫る企画展が開かれています。
展示しているのは児島虎次郎が東京美術学校の学生だった頃のデッサン、それに、ヨーロッパ留学時の作品や帰国後に描いた作品など全部で137点です。児島虎次郎は、大原美術館の礎となる西洋美術の収集で知られていますが、画家としても日本の近代美術史上で重要な存在です。今回の企画展は時代とともに刻々と変わる虎次郎の作風を分かりやすい展示配列で見比べてもらい、画家児島虎次郎を深く知ってもらおうと企画されました。虎次郎はヨーロッパ留学を機に大きくその作風を変化させます。ベルギーのゲント美術アカデミーでは空間の光の捉え方や鮮やかな色彩を学び取りその後の作品に活かし、日本の印象派の代表的な画家として高く評価されています。企画展「生誕130年児島虎次郎展あなたを知りたい」は、5月15日まで大原美術館分館で開かれています。




