倉敷にアトリエを構えるスペイン人造形作家のマルタ・モンカーダさんを以前、KCTワイドで紹介しました。今週月曜日にスタートした企画展「バルセロナ・コネクション展」もマルタさんらが企画したものです。今回の企画展では、様々な演出が凝らされています。作品の制作現場も取材しています。
色鮮やかに描かれた帆布作品がビルの屋上から下ろされました。スペイン・バルセロナゆかりの作家が作品を展示する「バルセロナ・コネクション展」のオープニングを祝う演出です。
展示会開催の一週間前、制作が始まりました。
用意されたのは、児島のメーカーから無償提供された長さ53メートルの帆布です。
幾つかに切り分けて帆布作品を描きます。
マルタ・モンカーダさんは、この日アトリエを訪れた倉敷市の陶芸家の真鍋芳生さんと三原市のアーティスト シマムラヒロシさんと娘のロラちゃんと共同で作品作りに取り組みます。真っ白な帆布に色鮮やかな絵の具を自由に走らせます。
お互いの絵の上に、さらに、描き重ねます。
「バルセロナ・コネクション展」開幕の日、作品のお披露目です。帆布には、宇宙が表現されました。
この日、玉島会場を皮切りに始まったバルセロナ・コネクション展。玉島会場には、絵画や陶芸、アクセサリーなど6人のアーティストの作品200点が展示されました。シマムラヒロシさんの作品は、過去13年間、バルセロナで活動していてその頃のイメージを形にしました。スラム街の子ども達の心象を描いています。これは、マルタさんの父で画家のジョアン・モンカーダさんの作品です。抽象絵画に日本の水墨画の技法を取り入れています。
倉敷会場となる倉敷市東町の「夢空間はしまや」です。その路地に、長さ30メートルの帆布作品が敷かれました。倉敷の古い町並みと現代アートを飾って、客を出迎えます。
倉敷会場は、「夢空間はしまや」と「ギャラリーはしまや」です。ここには、ガラスや染織、前衛書道など様々なジャンルのアーティスト11人の作品が揃いました。兵庫県篠山市のガラス造形作家岡田親彦さんの作品の中には、デニムをモチーフにしたオブジェもあります。
企画展「バルセロナ・コネクション展」は、倉敷・児島・玉島の3会場で4月27日まで開かれます。また、4月12日から6日間は、倉敷市立美術館に17人のアーティストが集結し、展示会を開きます。
「バルセロナ・コネクション展」は、倉敷地区は、夢空間はしまやで、児島地区は、トラットリアぼーのうーの、玉島地区は、仁科ビルで現在開催中です。




