倉敷アイビースクエアで、倉敷ゆかりのガラス作家の作品を集めた展示即売会が開かれています。出品した作家にもお話を伺いました。
作品を出品しているのは、倉敷に工房を構える人、倉敷でガラス工芸を学んだ人など10人です。得意とする作品は、吹きガラスのコップやガスバーナーを使ったトンボ玉など様々です。まさに十人十色のガラス作品が一堂に集まる機会は、倉敷でも少ないそうです。
倉敷市松江に工房を構えるガラス作家の白神典大さん。1100℃以上で溶けた飴状のガラスを金属の棒に巻き取り息を吹き込みながら形を整えていきます。ここに、独自に調合した色ガラスをつけることでステンドグラスにも似たオリジナルの模様が出来上がります。
そんな白神さんは、倉敷芸術科学大学でガラス工芸を学び、これまでに数々の展覧会で入選を果たしています。現在は、ガラスの魅力を広める活動にも力を注いでいます。
こちらのトンボ玉は、倉敷市沖の濱野滋さんの作品です。趣味で始めた濱野さんですが、細やかなデザインが人気のアクセサリーを得意とする作家です。
車庫を改装した作業場。ここが、濱野さんの工房です。100種類以上ある色ガラスを組み合わせて頭の中のイメージを表現していきます。溶けたガラスが融合し美しい模様が出現します。
炎とガラスを操る倉敷ゆかりの作家たち。独自の世界を持つ彼ら10人の作品が、今回、一堂に集まっています。その数は、1000点を超え、過去11回の中で最大の作品展です。この作品即売会「ガラスの景色」は、5月9日まで倉敷アイビースクエア愛美工房で開かれています。
今回紹介したトンボ玉の濱野さんは、愛美工房の陶芸教室に通っていた時、隣で偶然見かけたトンボ玉に惹かれ、のめりこんだそうです。濱野さんは、トンボ玉の出張講習も行っています。また、ガラスを広める活動をしていきたいと話していた吹きガラスの白神さんは、自分の工房で吹きガラスの教室を開いています。
■トンボ玉主張講座
工房遊峯 090-1682-9191
■吹きガラス教室
Glass Ten Studio 090-1356-1688




