2月14日に開かれた倉敷地方のイチゴの出来ばえを競う共進会で総社市久米の栢野旭(かやのあきら)さんが、最優秀賞に輝きました。栢野さんにイチゴ栽培への思いを聞きました。
倉敷・総社・早島の栽培農家38戸からなる倉敷地方施設イチゴ研究会は、イチゴの出来ばえを競う共進会を開きました。27人の生産者が6品種36点のイチゴ出品し、色、形、糖度、味などを審査しました。その結果、最優秀賞には、総社市の栢野旭さんが選ばれました。市街地から北東部に位置する総社市久米ここに栢野旭さんのイチゴの栽培ハウスがあります。総社市の久米地区では、イ草の転作作物として昭和35年頃からイチゴ栽培を始めています。最盛期には、およそ40戸の生産農家を数え、昭和50年には、久米イチゴ生産出荷組合が農林大臣賞を受賞するなどイチゴの産地として知られていたそうです。倉敷地方で初めて開かれた共進会で最優秀賞に輝いた栢野旭さんは、今年79歳。二人だけになってしまった久米イチゴ生産出荷組合員の一人です。栢野さんもおよそ50年にわたり、奥さんの都さんと一緒にイチゴを作り続けてきました。栢野さんは、従来の土耕栽培でイチゴを作っています。肥料や水、温度の管理がすべて自動で行われている最新の高設栽培はなく、人の経験と手間と愛情をたっぷりかけて作られたものでした。栢野さんは、自ら命のイチゴと言って体が動く間は、こだわりのイチゴを作り続けたいと話していました。なお、栢野旭さんのイチゴは、JA山手直売所ふれあいの里で販売されています。




