倉敷芸術科学大学の卒業制作展で奨励賞を受賞した山本明さん。この春、倉敷芸科大芸術学部の染織コースを卒業し、さらに大学院で、染めと織りの染織の研究に取り組もうとしています。
倉敷芸術科学大学をこの春、卒業する山本明さんはじめ、3人の女子学生は、染と織りの染織技術を学んできた4年間の集大成として、初のグループ展を開きました。特に山本明さんの作品は、2011年の卒業制作展で奨励賞を受賞しています。約1200本の経糸に緯糸を交互に組み合わせて織る和機と呼ばれる織機で制作に励むのは、山本明さん22歳。今年の春から大学院に進み、染織の研究を深めようとしています。山本さんが大学3年生の時、初めて織り上げた着物は、初めて出品した岡山県美術展で初入選しています山口県周防大島町のミカン農家に生まれた山本さんは、海のそばで育った影響からか海をテーマにした作品を多く制作しています。山本さんは「忍耐強さや持続力が要求される染織の世界ですが、いろいろな色をかけあわせて織り上げることでさまざまな色が表現できることが魅力です。大学院では、たくさん織って、イメージ通りの色が出せるようにやってみようと思います。場所は、実家になるかどこになるかはわかりませんが、将来は創作作活動をして公募展に応募できるような作家になりたいです」と夢を語りました。




