さて、その倉敷市の平成23年度予算案の概要ですが、当初予算としては過去最大の予算規模となりました。ただ、景気に一部持ち直しに向けた動きが見られるものの、依然として厳しい財政状況にあるとしています。
一般会計は1,679億4,700万円余りで、前年度より45億8,900万円あまり、率にして2・8%の増加で2年連続で過去最大規模となっています。これは、受給者の増加に伴う、生活保護費や障がい者自立支援関係給付費のほか、支給額の拡大が見込まれている子ども手当費などの扶助費が62億円の増額となることが大きな要因となっています。歳入では、水島コンビナートの企業などの業績の回復などに伴い、市税収入は前年度からおよそ24億円の増額を見込んでいますが、大幅な財源不足は変わらず、財政調整基金を前年度よりおよそ2億円多い30億円取り崩すとしています。
倉敷市では雇用、子育て、健康などへの取り組みを最優先課題とし、小学6年生までの医療費無料化にともなう助成費などを盛り込んだ「安心と魅力くらしきの未来を育む予算」として編成に取り組んだとしています。特に来年度から第六次総合計画がスタートすることもあり、総合計画にあげている47施策の中から、「中心市街地におけるにぎわいの再生」など10の施策を重点分野に位置づけています。また、国からの交付金を活用した雇用対策事業として、前年よりも5億上回る10億円を計上しています。当初予算案は、来週の21日に開会する2月定例市議会に提案されます。




