こだわりの農産品や加工品を広く販売していくための戦略を学ぶセミナーが7日、備中県民局で開かれました。
セミナーは食料自給率の向上を目指す備中県民局の呼びかけで開かれ、有機栽培のコメや糖度の高いトマトなどこだわりの農産品の生産者20人あまりが出席しました。講師には、関東地区のスーパーマーケットで15年間バイヤーをしていた小倉嘉宏さんを迎え大手スーパーの商品販売事情やバイヤーとの商談テクニックを学びました。小倉さんは、食の安全や見た目の美しさは当然のことで、アピールにはつながらないと前置きし、売れる商品の要素として
・オンリーワンの商品であること
・高い値段で売っても消費者に買いたいと思わせる付加価値があることの2点を挙げました。現在、岡山県の農業を取り巻く環境は、高齢化や過疎化による担い手不足、海外産の商品との競合による価格低迷など大変厳しい状況です。全体の耕地面積の2割近くが耕作放棄地になっていて、今後は白桃やマスカットだけでなくキニラやノリ、カキなどをブランド化して販売したり海外向けに販路を拡大するなど「攻めの農業」が求められています。
セミナーではバイヤーとの模擬商談も行われ、参加した生産者は
・自信を持って商品をアピールすること
・スーパーの仕入れ事情も考えコンスタントに一定の出荷量を確保することなど、商談テクニックを学び取っていました。
備中県民局では生産者自らがスーパーやホテル、飲食店に商品をPRする機会として、今月28日に倉敷アイビースクエアで商談会を開くことにしています。




